私立・白凰華《はくおうか》学園。 エリートの育成を目的とした屈指のスパルタ進学校だ。 その特徴は校則の厳しさにある。 しかし、生徒指導のあり方に何かと煩い昨今、体罰が行われるようなことはもちろんない。 ・・・・が、だからこそその指導はもっと姑息で陰湿だ。 そしてもっか、俺が科せられた罰は学園中からの存在の無視、 いわゆるシカト。 俺はここ数日、教師を含む全ての人間から存在しないものとして無視され続けていた。 おいおい、女子更衣室のぞきの罰にしては、重すぎるだろ。 ・・・・・。 ・・・・・。 ん?あれ? これって、もしかして、俺、何しても存在が無視されるってことか? ・・・・・・・・・・・た、試してみるか・・・・・? 教室は授業で静まり返っていた。 にもかかわらず、俺はおもむろに、 目の前の席に座る、かわいい系美OO・一之瀬真帆の胸を揉んでみた。 「ひゃあうん!?・・・・・ちょ!え?え!?」 「おいおい、一之瀬、俺をシカトしなくていいのか?」 「!?」 その一言で、一之瀬真帆は俺を一瞬睨んだが、納得いかない顔をしつつも前を向いた。 授業に集中するフリをした。 また、ぎょっとなった教室の空気も、俺の一言で思い出したかのように、皆、見るのをやめた。 関心がないフリをした。 「フフ、思った通り」 教室には、教師(♀)の教科書を読む声が響く。そうあたりまえの光景。 だが、そこには真帆の胸を揉み続けるあたり前ではない俺がいた・・・。
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