三年前に夫を喪い、リョウが一人で切り盛りする民宿に旅人「宮崎」が訪れる。久しぶりの客人に力を入れるリョウは、質素ながらも懸命に料理を作り…風呂場では背中を流し…古風に宮崎をもてなしてゆく…。その夜、ジメジメとした蒸し暑さで眠れない宮崎は、リョウのもう一つの顔を知る事になる。昼間の憂いに満ちた表情とは反対に、何かに取り憑かれたように真っ赤な口紅を塗り赤い襦袢を着て宮崎の部屋に忍び込むリョウは…。
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