小鳥遊つばさ(たかなしつばさ)はいつも通り買い物を済ませ自宅へ向かっていた。 いつもと違うのはそのぎこちない歩き方。 こんなことならスーパーで行ってくればよかった。 間に合うか間に合わないかの瀬戸際、どうかエレベーターの神様よ、今日はスムーズに迎えに来て。 しかし団地のエレベーターはつばさの膀胱を裏切るようになかなかやって来ない。 公共の場で股間を押さえてたたずむ団地妻のもとへぎりぎりのところでエレベーターが到着した。 が、無常にもそのエレベーターに乗っていたのはいつもの粘着男。 あぁ、おねがい、今は話しかけないでっ。 もう、もぅぅぅ、だめーぇぇ!
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